確かにブラジル、アルゼンチンはストリートサッカーから育っている。黄金時代のドイツだって、戦後の車もない道路で、ボールを蹴っていた。でも、今ではブラジルですら車でいっぱい。だから組織的に育てようとする。ダメになる可能性だってある。でもお金のない子供たちはインセンティブがあって、伸びてくることもある。フランスの黒人選手もそうだけど。成功するためには、いくつかの条件がある。
たとえば、中央集権的にやると、万が一指導者がダメだったら、すべてダメにしてしまう。でも今のブラジルのように、各クラブでそれぞれやっていれば、ダメな指導者のいるクラブはダメだが、良い指導者がいれば育ってくる。もうひとつの要素は、そこへ行かなければサッカーをやれないから行くという動機になるだけの貧富の差があるということ。今のJビレッジでは、各クラブのユースに入れない、その次の選手が集まっているという説もある。かりにいい素質の子どもたちが集まっても、指導者が良くないと・・・。 |