2023年8月刊行から|新刊月並み寸評
関東大震災から100年の節目を迎えた。『首都防衛』(宮地美陽子著)は、過去の大災害で初動が遅れた原因、現場の活動を妨げた要因などを紹介し、今後起きうる災害の「最悪のシミュレーション」を検討する。『民間企業からの震災復興』(木村昌人著)では、首都壊滅という未曾有の大災害に対して、救援活動や避難民の受け入れに日本各地の都市はどう対応したか、地域の企業活動の維持に奮闘した地方経済界の記録が残されている。その他、ロシアウクライナ戦争に関する新書も、戦争が長引くにつれて増えてきている。
2023年8月刊行から