発売後数ヵ月間は、とりわけ若い層、20代から30代のビジネスマンに受けました。著者の樋口さんは、受験生を中心に小論文を指導する先生です。実は、同じPHP新書でよく売れている
『大人のための勉強法』の和田秀樹さんや、
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』の山田ズーニーさんもそうなんですが、受験産業に関わる先生達はブレイクする傾向があります。若手の読者には、受験時代、参考書や授業で習ったという共通体験がインプットされているので、みな、当時を思い出して、この本を手に取ってくれたようです。
そのほか、バカ上司と揶揄される世代にも広がり、刊行後しばらく、読者の7割は圧倒的に男性でした。
ところが、面白いことに、最近では、読者の6割近くが女性だというデータが出てきています。これは、新書としては、きわめて珍しい傾向です。特に積極的に女性に向けて宣伝したわけでも、女性読者を意識して作ったわけでもないんですが・・・。