日本大学は、2018年にアメフト部が起こした「危険タックル事件」や前理事長の不祥事で経営陣を一新し再起をかけてきたが、今年明るみになった薬物事件の対応で「迷走」している。組織を揺るがすような不祥事が起きた時、事件や失敗そのものよりも、その後の対応次第で評判が吹き飛ぶことも少なくない。『その対応では会社が傾く』(田中優介著)は、危機管理コンサルタントの著者が、危機管理の「技能」について事例をもとにレクチャーする。自社がこのような事件を起こしたらどうするか、自分の家族だったらどうするか。危機管理の疑似体験として、有効に活用したい。
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