専門だったので、中公新書の『
ワイマル共和国/ヒトラーを出現させたもの』はしっかり読んだ記憶がありますね。
それから、『
コーヒーが廻り 世界史が廻る/近代市民社会の黒い血液』。世界史をこういう風にもとらえることができるんだなと、ものの見方を考えさせられました。どちらも中公新書ですが、私が学生時代は、中公や岩波新書を、講義の参考書として読んでいましたよね。
10年後、20年後に、そのときの新書編集者に同じ質問をして、うちの新書をあげてくれる人が出てくるといいなぁ(笑)
新書の購買層の中心は、私のような中高年の男性です。ただ、新書を買うのは、昔から本を読んでいて、年を重ねても"ダラダラ"と読み続けているような人たちだと思うんです。本を読まなかった人は、年をとっても読まないですよ。大人になって急に本を読み始めるなんてほとんどない。そう考えると、「本離れ」した今の若い人たちが中高年になったとき、やはり本を読んでくれないのではないかという危機感がありますね……