柘植久慶さんの『
断末魔の中国/粉飾決算国家の終末』もなかなかおもしろいです。柘植さんとも歴史系、「歴群新書」の方でのつながりでしたが、毒入り餃子事件が騒がれたタイミングだったためか、さっそく増刷が決まりました。それから“宗教”ものでは、『
三種の神器/謎めく天皇家の秘宝』。これは「ブックス・エソテリカ」でお付き合いのあった稲田智宏さんに書いてもらいました。「三種の神器」と言うと、最初に「テレビ、冷蔵庫、洗濯機」を思い浮かべるのではないかと、営業サイドから心配されましたが(笑)、やはりこれを読まれる方は、ちゃんと本物の「三種の神器」であると理解して買ってくれましたね。「三種の神器」といえば、天皇家に伝わる鏡、勾玉、刀剣ですが、実はこれらの神器を実際に見た人はいない。天皇さえ見ることのできない宝物が皇位のシンボルとなっているのはなぜなのか。「三種の神器」という名は皆知っているけど、その実態をきちんと解説した本はありそうでなかった。そのテーマ設定が成功した理由かなと思います。